DAISY講習会を開催しました

1.はじめに

 1017日(日)に下諏訪商工会議所で「DAISY教科書を作ろう」というテーマDAISY講習会を開催しました。今年の諏訪地方は小宮の御柱祭が行われていたり、加えて諏訪圏工業メッセとも重なった中、35名の方が参加してくれました。ご参加いただいた皆様には感謝申し上げます。

 講師は、デイジーコンソーシアム会長でNPO法人支援技術開発機構副理事長の河村宏氏、NPO法人支援技術開発機構所属でDAISY講習の第1人者であられる濱田麻邑氏です。お二方ともたいへんお忙しく、前日も調布でDAISYの講演会を行ってから夜下諏訪に移動してくださいました。当日も講習会が終わってからすぐ東京へ戻られ、翌日からは海外へ出発なさるとのことでした。そのような中で下諏訪まで来てくださり、たいへん感謝しておりますし、我々は幸運に恵まれたと思っています。

 2.DAISY概説

 講習はまず、「DAISY概説」ということで、河村宏氏の講演から始まりました。DAISYは「Digital Accessble Information System」の略です。情報を必要とする人が確実に入手できることの大切さを、河村先生はご自身の研究から解説してくださいました。障害があるなしに関わらず、何らの理由で文字を読むことが困難な人に情報を提供することが情報のバリアフリーとかユニバーサルデザインということで、DAISYの基本思想であると感じました。

3.実技講習

 

 実技講習は濱田氏が担当されました。まず、無償で提供されているDAISY再生ソフト(AMIS3.1)の講習を行いました。サンプルの図書でDAISY図書を体験し、音声と文字のハイライトの有効性を確認しました。

 

次に、実際にDAISY図書を作成してみました。今回はマイクロソフト株式会社(http://www.microsoft.com/japan/enable/)と国際非営利法人であるDAISYコンソーシアム(http://www.daisy.org/)が共同で開発した無償のオープンソースソフトウエアである「DAISY Tranlator日本語版」を使用して、更にマイクロソフト株式会社が提供している「日本語音声合成エンジン」を用いて、WORD文書からDAISYファイルを作成する実習を行いました。「日本語音声合成エンジン」は今回は参加者に配布しましたが、数量限定ではありますが、マイクロソフトのホームページから申し込むことができるようです。

 

実習に際しては、WORDを使い慣れていなかったり、普段使わないメニューを開いたりで苦労された方もおられましたが、濱田氏のほか、河村氏も苦戦している参加者にはつきっきりで指導してくださり、何とかDAISYファイルを作ることに成功しました。

 

実技講習後半は人の音声を文書に合わせることを行いました。デモが中心でしたが、希望者は実際にマイクから自分の声を録音して、再生することを体験しました。録音のソフトは無償でダウンロードが可能ですが、マイクを別途用意する必要があります。

 

今回、御柱や工業メッセやその他の事情で参加できなかった方もいらっしゃいます。まずは、AMISやDAISY Tranlatorをインストールしてみてはいかがでしょうか。これらはシーズホームページの「最新のお知らせ」のブログに手順を掲載しています。「日本語音声合成エンジン」はマイクロソフトのホームページにアクセスしてみてください。

 

講習会に参加していただいた皆さんはDAISYの有効性を実感できたのではないかと思います。しかしながら、必要な図書を個人で作ってというのはやはり現実的でないと思います。まずは、みんなで協力して必要なものが入手可能になる状況を作っていくことですが必要です。最終的には、普通の本を買うように、DAISY図書が入手できるようになることが望まれます。

 

4.謝辞

 

 今回の講習会開催では、いつにも増して多くのみなさまにご協力いただきました。この場を借りて感謝申し上げます。何よりも講師の河村さま、濱田さまには事前準備の段階からご指導いただき、また今回無償で講演、講習をしていただきました。また、社会福祉士で下諏訪町の高橋工務店の高橋健一様にはノートパソコン3台を貸与していただきました。持ち運べるノートパソコンを持たない人も多く、そのような人も講習会に参加でき、たいへん助かりました。

今回は、このブログをDAISY化してみました。以下のファイルと再生ソフトをダウンロードして、試してみてください。

DAISY.zip